信越放送ヘリ墜落、中部電力に賠償命令…送電線に標識必要

 長野県南木曽(なぎそ)町で2004年、信越放送(長野市)がチャーターした取材ヘリコプターが送電線に接触して墜落し、同放送記者の三好志奈さん(当時26歳)ら4人が死亡した事故で、三好さんの両親ら遺族4人が、国など4者を相手取り、総額約1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。

 鶴岡稔彦裁判長は送電線を管理する中部電力(名古屋市)の責任について「法律に基づいて送電線に標識を設置していれば、事故は発生しなかった」と述べ、同社とヘリを運航した中日本航空(愛知県豊山町)に計約3200万円の賠償を命じた。国と信越放送への請求は棄却した。

 中部電力と原告は控訴する方針。原告代理人によると、ヘリや小型飛行機が送電線に接触し墜落した事故で、電力会社の賠償責任が認められた判決はなく、電力各社に空の安全への一層の努力が求められそうだ。
(読売新聞)

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